2018年11月05日

高木エッセイ(2018.11.2)★安田純平さん(続編)

メルマガ残し

安田純平さん(続編) 安田純平さんは帰国後やはりバッシングが始まった。 事実を知ること、知らせることが私の使命なのでこれを書きます。★バッシングのポイント(1)政府が立入を禁止している国に入って捕まったのだから自己責任!(2)それなのに動画で「助けてくれ」とはけしからん!(3)カタール政府が払った身代金はテロに使われる!(4)二度と渡航するな! パスポートを取り上げろ!★私が伝えたいこと(1)日本人の拉致、身代金要求はなぜ始まったのか。 2003年小泉政権が「イラク特措法」を強行成立させ自衛隊を派遣したことで、武装勢力は日本人3人を拘束し「自衛隊撤退」を要求した。 現地のイスラム聖職者協会の仲介で解放されたが、3人は帰国後ひどいバッシングで(家族も)大きなダメージを受けた。 さらに2015年1月安倍首相がエジプトで「日本政府はISと戦う政府に資金援助(200億円)を供与する」と発言したことで、ISは日本人2名(後藤健二さん、湯川遥菜さん)の身代金を要求し、日本政府が拒否したため二人は殺害された。 それ以来、日本は「テロ対象国」になってしまった。 この問題は政府の責任が大きいことを忘れてはならない。(2)日本の人質は「助けてくれ」と言っていない 動画を撮り、流しているのは武装勢力だ。 人質は銃口を向けられ、「『助けてくれ。身代金を払ってくれ』と言え」と強制されていたのだ。 拘束中の安田さんと家族とが本人確認としてやりとりした当時の自筆メモには次のように書かれていた。 「Harochaakan,Danko6446,Bujiflog」という暗号文だった。 「(身代金を)払ってはいけない。断固無視しろ。無事帰る」 彼は毅然として、救出や身代金を拒否していたのだ。(3)身代金 日本政府は「テロ集団と交渉しない。身代金は払わない」と宣言している。これは悪いとは思わない。他の国の政府も、同じことを公言している。しかし日本政府と違うのは、多くの国の政府は水面下で交渉し、最終的には身代金を支払い、人質を救出している。 身代金の相場は数百万ドル(2,3億円)だが、人命のコストとしてこれが世界の相場なのだ。そして人質の救出、人質の体験と情報は、それ以上の価値があるのではないだろうか。(4)今後の渡航取材は禁止すべきか もし戦場カメラマンやフリージャーナリストが命の危険をおかしてでも危険地帯に行くと決意したなら、「十分な注意と備えをした上で、生還を祈る」と送り出したいと思う。 危険地帯の事実を世界に報道することは、その紛争を終わらせるためにもとても重要なのだ。※日本政府も、イラク派遣の自衛隊からの日報や戦闘情報を隠蔽したではないか。自衛隊の内部告発でそれが暴露されてもなお政府は隠蔽を続けているではないか。辞任した防衛大臣(稲田朋美)を復権させたではないか。日本はまだまだ世論が弱い。内部告発が成果を出せない。★私の願い 戦場カメラマンは命がけで戦争の事実を暴こうとしているのだから、生還者には喜び、犠牲者は悼もうではないか。 しかし最大の巨悪は地球環境破壊ではないだろうか。 環境破壊の根本原因はこの世界の仕組みそのものなのだ。・お金を中心とした世界・みんなが「より豊かになりたい」と望むようにさせる仕組み・不自然をめざすことが進歩、便利、科学だと信じさせる仕組み 私はこの最大の問題に立ち向かい、可能な限り事実を知らせ、この問題を終わらせることをやり続けたい。 手をつなごう! 立ち上がろう! 立ち向かおう! 平和と自由、自然の調和を取り戻そう!


hizirisport at 11:05コメント(0) | 読書 本 教訓  

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